伐採する方法や目的は、不良木などを除去し林内環境を整える保育間伐であったり、収穫のための搬出間伐であったり、山林以外でも大きくなった庭木の伐採であったりと様々です。
今回は伐採の時期についてお話ししたいと思います。
伐採を夏に行う場合の起きてしまう事例
木々が最も成長する時期であり、水分を多く含んでいるため重くなる。
乾燥している冬の時期に比べて約1.5倍になることもあり、木が重いので運搬に労力と時間を要します。
伐採した木は、カビが生えやすく、虫も入りやすい。
ただでさえ水分量が多いところに、夏は高温多湿なため、カビが生えやすく変色しやすくなります。
また、カミキリムシなどの害虫が伐採した木に侵入し、木の内部を食べてしまいます。
水分量が多いため、樹皮が剥がれやすい。
剥がれた部分は、日差しを直に受けるため日差しが強烈な夏は割れを起こすことがあります。また、作業する側とすれば、伐採する際に残存木(将来的に残す木)を傷つけないよう、伐倒方向に細心の注意を払う必要があります。
伐採してすぐに造材した3,4mのヒノキです。樹皮が剥がれているのが分かると思います。
すぐに、市場に運搬します。
最適な時期は秋から冬
基本的に夏に伐採をするよりも、秋から冬にかけてが最適な時期であると思います。ただ、木材流通の観点から安定的に木材を生産する必要もあります。施工業者が生産した木材を山に長時間置かず、すぐに市場などに出荷することが重要です。
野菜や鮮魚と同様、少しでも新鮮なうちにという意味です。
弊社においても、通年木材生産を行っております。ただ木を切ればいいのではなく、時期に応じた施工及び様々な要素を念頭に作業を行っております。
山林や庭木の伐採をお考えの方は、是非ご相談をお待ちしております。
この記事を書いた人
望月誠司(もちづきせいじ)
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